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「高杉さんさっきのヤツ何ですか?」
三津は助けてもらったお礼を言うのも忘れてあれ何?何?と興味津々だった。
「こりゃあ鉄砲じゃ。当たると痛いぞ。」
高杉はにっと笑った。それから赤禰に近寄って肩をぽんぽんと叩いた。
「姉上,赤禰さんすみません。フサが挑発に乗ったから……。」 https://www.easycorp.com.hk/zh/secretary
しゅんとしてしまったフサの頭を三津は優しく撫でた。
「腹立って煽ってもたの私やから。赤禰さんすみませんでした。」
二人で頭を下げると赤禰は申し訳なさそうに首を振った。
悪い空気は嫌いだ。三津はここで気持ちを切り替えたかった。
「じゃあ行きましょうか。高杉さんも来ますか?お二人居てくれると心強いんで。京でもそうやったけど私が出歩くとしょっちゅう面倒事に巻き込まれるんで申し訳ないんですが一緒に居てもらえると有り難いです。」
「三津さんが俺を頼りにするの初めてやないか?それなら喜んでついてくわ。武人行こうぜ。」
高杉はにっと歯を見せて笑いながら赤禰の背中をバシバシ叩いた。
「痛えわ馬鹿。」
赤禰が口角を上げたのを三津はほっとした顔で見つめた。するとまたバチッと目が合ったから逸らすことも出来ずに瞬きもしないで見つめてしまった。
「そんなに見つめられると流石に照れるんやけど。」
赤禰は気まずそうに後頭部をポリポリ掻いた。三津は頬を赤くして俯きすみませんと謝った。
「んでどこ行くそ?」
高杉は何事もなかったかのように勝手に前を歩き始めた。
「小物を買いたいのです!姉上とお揃いの物が欲しいのです!」
目を輝かせながら高杉に力説するフサを可愛いなぁと三津は後ろから目を細めて眺めた。
「何でお揃いのもん?」
赤禰が不思議そうに三津の顔を覗き混んだ。
「吉田さんが私に下げ緒で作った御守をくれたんです。吉田さんがそれを手首につけてて私は足首に。それを話したら私も欲しいって言うから。」
「へぇー。吉田そんなんしちょったんか。好かれる女は大変やな。」
赤禰に茶化されて三津は苦笑いで頬を掻いた。
「三津さんから見て吉田はどんな男やった?」
「えー……天邪鬼?でも長州から帰って来はった時はだいぶ丸くなってましたね。」
すると赤禰が急に声を押し殺しながら笑いだした。
「そうや。京から戻って来た時に随分不機嫌でな。周りに当たり散らしとったそっちゃ。」
「すみません……それ私のせいです……。吉田さんが京から居なくなる前に喧嘩別れしてたんで。」
間違いなくそれが原因だと三津の顔が青ざめた。まさか自分の知らないところで被害を被ってたなんて。
「喧嘩?何で喧嘩したそ?」
「機嫌悪かった吉田さんにすっごい嫌な事言われたんです。今でも覚えてます。えっと……私の死んだ恋仲の話って酔った時に話してたりします?」
「新ちゃん?」
やっぱりしていたか,なら話は早いなと三津は話を続けた。
「そうです。新ちゃんを引き合いに出して小五郎さんと比べたんです。
死んでもて触れられないけど誰のものにもならへん新ちゃんと触れられるけど他の女の人の所へ行く小五郎さんとどっちがいいのって。」
「あいつそんなん言うたん?そりゃ喧嘩なって当然や……。」
「それで次会ったらちゃんと仲直りしようと思ってたんですけど長州に戻っちゃってて私は敵陣の女中になって……すれ違いでした。次に話せたのは私が捕まって長州藩邸に連れてかれた時でした。」
「ん?ん?それは死にかけた話に出てくる部分?」
三津の身には危険が及び過ぎていてまだ把握しきれていない赤禰の頭の中はこんがらがった。
「出てきますね。その時土方さんの女と間違えられて長州藩邸に連れてかれたんですよ。土方さんは分かります?」
「分かる。三津さん襲った不届きモンや。壬生狼の大将の右腕。」
「私酔ってどれぐらい話してるんですかね?」
三津は三津でみんながどこまで何を知っているか分からなくて頭の中が混乱していた。