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『やはり副長は俺の存在を忘れて

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『やはり副長は俺の存在を忘れて

『やはり副長は俺の存在を忘れていたな?

まぁいい,俺も修羅場が見たくて本気で沖田を止めなかったし……

でも最中なら困りものだったがな。』

 

 

髪まで乱れた三津と土方を交互に見た。

 

 

「あんまり見んとって下さい……。」https://www.easycorp.com.hk/zh/secretary

 

 

三津は消え入りそうな声で呟いた。

目のやり場に困った総司と斎藤が視線を向ける先は,自然と土方になる。

 

 

「詳しい事は屯所で伺いますからねっ!!

 

 

「あぁ,こいつが喜ぶ所も敏感な所も存分に語ってやるよ。」

 

 

言われっぱなしじゃ気が済まない。

こう言えば総司は真っ赤になって挙動不審になるのは知っている。

 

 

「斎藤,三津を甘味屋まで頼んだ。

三津,続きは屯所の俺の部屋だ。」

 

 

「だからその言い方っ!!

 

 

誤解を招くんだって言う前に土方は総司を伴って部屋を出た。

 

 

……悪かったな邪魔して。」

 

 

「居てたならここに入る前に止めて欲しかったんですけど……。」三津はエラい目に遭ったと口を尖らせて布団に座り込んだ。

 

 

「俺には仲睦まじく見えたが?」

 

 

「嘘っ!絶対ないっ!!

人の身包み引っ剥がして,馬乗りになって背中の傷眺めたんですよ?

変態にも程があるでしょ。」

 

 

それを聞いた斎藤は少し考えてから,三津と向かい合って腰を据えた。

 

 

「お前は随分と想われてるんだな。副長はお前を受け入れようとしたんだろう。

ただそれには少々言葉が足りなかったようだ。」

 

 

三津は思い切り眉根を寄せた。

馬乗りにされて脱がされて,そんな事した土方の肩を持たれて納得がいかない。

 

 

「少々どころか全然足りてないですよ。」

 

 

背中をなぞられた感覚がゾワリと蘇った。

粟立った肌をさすりながら,土方にどんな意図があったのか考えてみる。

 

 

「一度定めた法度を曲げる訳にはいかないが,お前があれほどにまで反抗する事情ぐらいは受け入れようと考えたんじゃないか?」

 

 

斎藤に言われ,三津は屯所での自分の行動を振り返った。

あの一件以来,幹部との会話は必要最低限に留めた。

 

 

食事も一緒にとらなくなった。

勝手に土方の隣りから離れた。常識的に考えれば小姓失格。

向き合う事から逃げた。

 

 

「お前を知って受け入れる。それが副長に出来る事だったのかもな。」

 

 

『まぁ,あわよくば食おうと思ってただろうが。未然に防いでしまったようだ。』

 

 

「うぅ,斎藤さーっん!!

 

 

三津は勢い良く抱き付いて,首の後ろに回した手に力を込めた。

 

 

「斎藤さんの言葉なら,よぉーく分かりました。

土方さんの回りくどさは前からでしたけど,それならそうとこんな乱暴な事せんたって良かったのに。」

 

 

斎藤の肩に顔を埋めて三津は自嘲気味に笑った。

自分も素直じゃない。

あんな態度を取ったのに,嫌われるどころか心配されている事が嬉しいクセに。

 

 

「副長もだが分かり難いのはお前もだ。

お前も自分の事は全く話さない。

まぁ聞かれないから話さないのも分かるが。」

 

 

甘味屋で世話になってる経緯も,新平との事も,弥一との一件も何かきっかけが出来るまで知る事はなかった。

 

 

「話さないと分かってもらえない事もある。

帰ったら距離を取らずもっと会話をしろ。」

 

 

コクリと素直に頷いた三津の背中をポンポンと二回叩いた。

 

 

「それと……折角だ。料理ぐらい食って帰るぞ。どうせ副長の奢りだ。」土方に盆屋に連れ込まれて,身包み剥がされ,それでも真面目な話をした。

 

 

それから総司と斎藤が乱入して色んな誤解が生じて,何だかんだで斎藤と料理をつついた。

 

 

入って来た時と違う男と料理を食べて帰るものだから,店の人には物凄く怪訝な顔をしていた。

 

 

「絶対私が変な目で見られてましたよね!?

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