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たちもいる。みなで泣こう。それ以外は、笑っていろ。俊冬のいう通りだ。おまえには、笑顔が似合っている。それに、は「お笑い」、だしな。なあっ、主計?」
「ええ、もちろん。新撰組あらため「チーム・ザ・お笑い」にしてもいいくらいです。ってか、副長。だれか忘れてはいませんか?」
「えっ、そうだったか?」
副長はとぼけた。いま、たしかに野村の名がなかった。
わざとに決まっている。
「俊春、これからは俊冬にかわっておれがおまえを護る。主計、おれには生きる目的ができた。だからもう、死にたいなどとかんがえぬ」
「副長……」
「あいつは、自身のと引き換えに、https://www.easycorp.com.hk/zh/secretary おれのを救ってくれた」
に、揺るぎのない光が宿っているのをみた。
その光を認め、はじめて気がついた。
俊冬が自分の死にこだわったのは、副長を死から物理的に救うというよりかは精神的に救いたかったからではないのか、ということに。
心から生きていたい。死んではならない。死にたくない。
副長にそう思わせるには、かれが生きていては説得力にかけたかもしれない。もちろん、それは俊冬が死にこだわった理由の一つである。実際のところは、もろもろの理由があったのだろう。
おれの推測が正しくても正しくなくても、俊冬の死がおれたちに多大な影響を与えたことにかわりはない。
「ゆえに俊春、おれにすべてを任せろ。をあずけろ。おまえは、これからさき指一本動かす必要はない。すべておれがやるからな」
「いや、ムリムリ」
思わずツッコんでしまった。
これがたとえ俊春を安心させるための方便だとしても、副長の言葉はあらゆる意味で許容範囲をこえてしまっている。
「すみません、副長。ぼくは、そこまで廃人になっているわけではありません。ですが、お気持ちはいただきます」
「俳人?そういえば、副長のド下手くそな辞世の句があるのを忘れていた」
「なんだと、この野郎っ!」
またしても頭にグーパンチを喰らった。
「主計、その俳人じゃないよ。ごめん、いい表現じゃなかった。そこまで落ちぶれていないっていった方がよかったかな?」
ああ、廃人のほうね。
ってか、落ちぶれてないって、そっちもめっちゃ嫌味じゃないか。
「辞世の句は、俊冬がちゃんと認めて副長の写真といっしょに紙に包んで託しているよ。かれは『ウィキに載っている三首とも大盤振る舞いしておいた』っていっていた」
「なんだと?」
「なんだって?」
副長とを見合わせてしまった。
さすがは俊冬である。
がドラマチックかつミュージカルっぽく句を詠んで、それを託そうかっていっていたんだ。だけど、副長の句が急に素晴らしい出来栄えになったらそれこそおかしいだろう?だから、副長のウィキに載っている句にしようってことにしたんだ」
「そりゃそうだ。「梅の花一輪咲いても梅は梅」って、句を超絶馬鹿にしているようなレベルからレベルにでもなってみろ。『じつは、土方歳三は生きている』っていうことよりも、よっぽど驚きだよな」
「お、おまえらなぁ……」
真っ赤なをして激おこプンプン丸状態の副長に、またしてもグーパンチを喰らってしまった。しかも俊冬と俊春の分まで、である。
「チッ!おれが名俳人のお蔭で、おまえらに気をつかわせて悪かったよ」
「迷俳人?」
「謎俳人?」
俊春と同時につぶやいてしまった。でっ、おつぎは右頬に平手打ちを喰らった。しかも、俊春の分もということで左頬にも。
いやいや、ちょっと待ってください。
『めい俳人』の『めい』って、漢字で書かなきゃどんな『めい』かわからないではないか?
それを平手打ちするなどとは、理不尽すぎる。
「でっ、どんな句だ?」
「はい?」
「どんな句かってきいているんだよ」
「ああ、辞世の句のことですか?『よしや身は蝦夷が島辺に朽ちぬとも魂はの君やまもらむ』、それから『たとひ身は蝦夷の島根に朽ちるとも魂は東の君やまもらん』、という句です。この二句が副長の辞世の句とされていたのです。ですが、ある人が『鉾とりて月見るごとにおもふ哉あすはかばねの上に照かと』という句こそが、副長の辞世の句じゃないかって唱えています。副長?」
副長は空を見上げ、嘆息している。
「最高じゃないか、ええ?おれの句、名句すぎて言葉もない。それにしたって、おれも成長したもんだ。詠む暇もなくって練習もしていないっていうのにな。やはり、おれは句の名人だったんだ」
「……」
「……」
「……」
副長のなんの根拠のないその自画自賛に、俊春も相棒も眉間に皺をよせてだまりこくってしまっている。もちろん、おれもである。
「よかったですね、副長」
「さすがですね、副長」
「ウウウウッ」
それから、面倒くさいから
芸が細かすぎる。
副長の切れ長の